雑記帳

常々、PEUGEOT 407に乗っていて感じるのは、406の方が気配りの行き届いたよくできた車であるということです。

確かに407はデザインも性能もよく装備も充実していますが、406のほうがよかったなと感じる点も多々あります。

例えば、アルミで貧弱になったボンネット。5月の時点で曲がってしまった先端部分は今も相変わらずですし、ウォッシャー液の噴き出し口がボンネットの上に付いてしまったため、迂闊にウォッシャー液を出すとボンネットに跡が残ってしまいそうで、未だに使ったことがありません。406ではフロントガラスの付け根に噴き出し口があってボンネットが汚れないようになっていました。また、406では油圧アーム2本でボンネットが軽々と持ち上がりましたが、407では手で持ち上げた後、支えを1本引っかけるだけです。

また、助手席のドアハンドル。小さな棒切れが一本付いただけのドアハンドルなので、買ったときから重たいドアの開閉時にギシギシ音がなる始末です。何年かしたらゆるくなってガタガタするのは明らかでしょう。助手席側に関して言えば、ドアの付け根にはめ込まれたパッドが外れそうになっていたこともあります。406はドアハンドルはしっかりとドアに付いていましたから、まさか407でこんなに安っぽくなっているとは思っていませんでした。しっかりと展示車を見ていなかったことに悔やんでいます。

そして、昨日「これはひどい」と感じたのがタイヤ交換用のレンチ。北陸の地では12月頃と3月頃にはスタッドレスタイヤの交換作業を行うのは常識ですが、407に付属のレンチでは長さが短すぎてボルトを回すことができませんでしたorz。足でけっ飛ばして無理矢理回したら、まだ半年しか使っていないアルミホイールのボルト穴が傷だらけになってしまうし(号泣)。ディーラーにクレームを言ったら「付属のレンチは緊急時にスペアタイヤに交換するために付いているもので、自分でスタッドレスタイヤに交換するときは別途レンチを購入してください」などと言われる始末。緊急時だろうと何だろうと、ディーラーのトルクレンチ(10Kg)で回されたボルトを407付属のレンチで回すことはできません。形ばかりのレンチらしきものが付属している程度なのですから。

406ではもっと腕の長いレンチが入っていたはずですし、何より上質と感じたのはレンチやジャッキと一緒に純正グローブも付属していた点です。毎年、冬や春が訪れた時はこの純正グローブを手にはめて自分の手でタイヤを変えてきました。それは406と接する大切な時でもあったので、ガソリンスタンドやディーラーに持ち込まずに常に自分でやってきました(新品タイヤに履き替えるときは別)。

しかし、407ではタイヤ交換を自分で行うことさえ出来なくなっています。

つき合えばつき合うほどガッカリしていく車。それが今のPEUGEOT 407に対する印象です。